レポート

2023.03.13

バーチャル&リアルが織りなす究極のパフォーマンス! VALIS 3rd ONE-MAN LIVE「必然的レゾンデートルAct.1&Act.2」レポート!

VALIS 3rd ONE-MAN LIVE「必然的レゾンデートル」をレポート!

2023年1月29日、2月4日にVALIS 3rd ONE-MAN LIVE「必然的レゾンデートル」が開催されました。バーチャルとオリジンの2部構成となり、VALISだからこそできるスペシャルなライブとなっています。

ゲストとして、根本凪さんもバーチャルとリアルの姿で両日に参加。CHINO(チノ)さん、MYU(ミューさん)、NEFFY(ネフィ)さん、NINA(ニナ)さん、RARA(ララ)さん、VITTE(ヴィッテ)さんとともに、ステージで圧巻のパフォーマンスを披露しました。

本稿では、そんな「必然的レゾンデートルAct.1&Act.2」をレポートしていきます。

●バーチャルとリアルを行き来するVALISが仕掛ける、新感覚ライブが開演!

「残響ヴァンデラー」のイントロとともに、ステージに姿を表した神出鬼没のバーチャルサーカス団・VALIS。Act.1ではアバター(バーチャル)、Act.2ではオリジン(リアル)という異なる姿を披露します。2つの姿のリンクこそが、今回のライブの鍵となります。

アバター姿では本当にそこに実在すると感じさせるような滑らかなステップ、曲に合わせて変幻自在なダンスパフォーマンスを、臨場感あるカメラワークで魅せます。衣装の質感や、髪の揺れなど最新のテクノロジーを活かしたアバターの完成度にも惚れ惚れ。

一方で、オリジンの姿での開催となったAct.2では、観客席に多くのヴァンデラー(ファンの通称)たちが集結。サイリウムを振り、熱気で彼女たちのパフォーマンスに応えます。

その後「真夜中コンチェルト」「道化師ブランケット」「開幕ゼノパレード」のメドレーを披露。特にAct.1の「開幕ゼノパレード」ではスローモーションのような演出とカメラワークは圧巻の一言。度肝を抜かれた方も少なくはないはずです。

また、今回のライブは一部を除きセットリストが同じ構成となっています。Act.2ではバックスクリーンに、アバターの姿でおこなったAct.1の映像が映し出され、ステージ上ではオリジンの姿のVALISが、シンクロするように歌い、踊ります。

その仕掛けからは、「アバター」「オリジン」という自らのコンセプトに向き合い、磨き上げたパフォーマンスで真っ向勝負するVALISの姿勢が感じられます。

MCでは、お馴染みの自己紹介を披露。Act.1ではアバター越しの笑顔、Act.2では大勢のヴァンデラーを目の前にしてか、アイマスク越しの表情から喜びがこぼれていたのが印象的でした。

その後も「激情インプロビゼーション」「鈍色リグレット」「超常現象ダンスダンス」を披露。オリジンの姿からは、シルエットからでもわかる細くも鍛え抜かれた美しい身体や、映像と一寸の狂いもないパフォーマンスを通して、彼女たちの努力や熱意が伝わってきます。

MCを挟みつつ、ゲストの根本凪さんが登壇。彼女もまた、バーチャルとオリジンの姿を持つ人物であり、今回のライブのテーマに合致する存在でもあります。Act.1では、元アイドルらしくキレのあるダンスと、キュートなアバターでステージを所狭しと動き回ります。

Act.1&Act.2で披露された凪さんの代表曲「×o×o♡ソーダ 」は、ネフィさんが振り付けを担当。また「物換星移カタルシス」でも2組のコラボが実現。難しい振り付けの楽曲ですが、凪さんとVALISのパフォーマンスは完璧。10ヶ月ぶりにステージに立つという凪さんでしたが、ブランクがあるとは思えないキレのあるダンスで会場を魅了しました。

Act.2のMCでは「偶像ナイトメア」でお馴染みのテンポの良い名乗りを7人で披露。一時的ですが凪さんのVALIS加入に、メンバーたちもおおはしゃぎ。凪さんも「最高の思い出になりました!」と、名残惜しそうにステージを後にしました。

ララさんの「気を抜いちゃダメよ」の掛け声とともに、「相反ヴァラエティ」「境界線マクガフィン」と6人のライブは続きます。そして第1幕ラストは「革命バーチャルリアリティ」。

この楽曲の歌詞は、「平行線の外側へ」「妄想側へおいでよ」とバーチャルとリアルを曖昧にするようなワードが印象的です。Act.1&Act.2で違った姿でアプローチをかける今回のライブ、そしてVALISという「バーチャルとリアルを行き来するガールズグループ」を象徴する楽曲で第1幕を締めくくりました。

第2幕では、「偶像ナイトメア」「一陽レガシー」「再見ロマネスク」と怒涛のラッシュでスタート。後半戦も勢いは止まりません。

「私たちにとって懐かしい曲です」という語りとともにAct.2で披露されたのは、「宙ぶらりん」のフレーズが耳に残る「永遠メランコリー」。さらに「乙女的サイコパシー」「奪還シンデレラ」とVALISになる前の彼女たちの楽曲が、新たな形でファンたちに届けられました。会場のヴァンデラーたちからは、彼女たちの想いを受け止めるように大きな拍手が送られます。

ラストは新曲「熱愛フローズン」を披露。こちらは「物換星移カタルシス」と同じく、「Giga&TeddyLoid」のタッグが手掛けています。低音のハモりや英語のラップなど、まさにVALISの新境地といえる一曲に仕上がっていました。

Act.2の最後のMCで印象的だったのは、ライブに向けてのレッスンの過酷さを語り、メンバー同士が抱き合う場面。彼女たちの苦悩や努力、そして絆を感じる一幕でした。

リーダーであるチノさんが、スタッフやヴァンデラーたちに感謝を伝えて、「必然的レゾンデートル Act.2」は終演となりました。「レゾンデートル」は、存在意義、存在理由という意味を持ちます。「私たちがいる理由は、みんながいるから」。最後のMCでのミューさんの言葉は、多くのヴァンデラーの心に響いたでしょう。

 

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