レポート

2022.08.13

仮想、現実。過去、未来。どこにいても、彼女たちの想いは歌と一緒に。理芽&te'resaによる2マンライブ「IMAGINARY WORLD」レポート!

2022年6月25日(土)に、KAMITSUBAKI STUDIO所属の理芽さん、te'resaさんによる2マンライブ「IMAGINARY WORLD」が開催されました。

本稿では、進化型体験イベントと銘打たれたバーチャルシンガー&バーチャルヒューマンによる異色のライブをレポートしていきます!


これが、次元の境界線を曖昧にする第一歩! 仮想世界に生きる2人のアーティストのステージが開幕!

最初に登場したのは、te'resaさん。圧倒的な歌唱力と、バーチャルな存在だからこそ出来る表現で、見るもの、聴くものを魅了する新時代のカリスマです。

ライブは、世界に彼女の存在を知らしめたデビュー曲「drippin'」からスタート。

バックダンサー「elevenplay」を引き連れ、仮想空間にクールな歌声を響かせる姿は、歌姫に相応しい風格を感じます。初ライブとは思えない堂々たるパフォーマンスに、若き才能の開花を目撃した気がします。

続く「Ace」「Youthful Strangers」と、te'resaさんを代表する楽曲が続きます。

歌唱中のクールなイメージから一転、優しい声音でのMCがはじまります。「te'resa」として活動を開始してから約1年。多くの人に歌を通してメッセージを届けられることが幸せで、尊いことだと笑顔をみせてくれました。

日本、アメリカ、中国にルーツを持つ彼女は、どれも自分だけど、どれも自分ではないと悩んでいた。そんなバラバラになりそうな不安を救ってくれたのが、バーチャルという存在。

新しいこと、古いこと、その全てが「te'resa」であり、異色の存在として孤独を感じることも少なくはないと語ります。バーチャルヒューマンという前例の少ない存在が持つ苦悩は、様々なルーツを持つ彼女が抱える不安と重なる部分があったのかもしれません。

「5、6年後には、みんながリアルとバーチャルで表現する未来もあるんじゃないかと思っている」と、te'resaさんらしいポジティブなメッセージから、4曲目「Marginal」へ。溢れ出るような想いが歌声に込められ、ネオン歌詞による演出によって多くのファンに届けられました。

小気味いいリズムが印象的な新曲「怪物」を手掛けるのは、共演する理芽さんに数多く楽曲提供をしてきた笹川真生さん。悲しい時に助けてくれた一曲で、とても大切な曲だと明かしました。

「break it out」「IMAGINARY COLORS」「LINK」、そしてリアルとバーチャルを題材にした新曲「I wanna be your girl」でステージを締めくくり、理芽さんにバトンタッチとなります。


ライブ前日に配信された「IMAGINARY WORLD」 前夜祭生配信にて、今年の夏からアメリカへ語学留学することを発表した理芽さん。活動に大きな影響はないとのことでしたが、人生における大きな決断をした彼女のステージには注目が集まります。

1曲目は「NEUROMANCE」。理芽さんの1st Album、1st ONE-MAN LIVEのタイトルに深く関わる本楽曲は、思い返せば彼女の最初の一歩に寄り寄り添っていました。奇しくも、新しい世界へ踏み出す理芽さんの背中を押すような選曲です。

MCパートでは、初めての2マンライブに緊張している様子でしたが、te'resaさんと2人で同じステージを作り上げることに、不安以上に喜びを抱いていると語りました。

2曲目「法螺話」、3曲目「宿木」とアレンジバージョンで歌い上げます。4曲目「食虫植物」は、TikTokを中心に爆発的に広まった代表曲。「みんなが知っている曲です。一緒に歌ってね」と、画面の前のファンへ可愛くリクエストする一幕もありました。

続いて、「神椿市建設中。」のコンピレーションアルバムに収録された「ジュブナイル」をお披露目。あくまで「谷置狸眼」名義でのキャラクターソングのような位置づけのため、「理芽」としてのライブ披露は嬉しい誤算でした。

意外といえば、花譜さんとのデュエット曲としてお馴染み「魔的」の独唱も。楽曲中にあるカウントダウンが英語から日本語へと変化するのは、ソロバージョンならではの演出でした。

4月に開催された「魔女集会」でも披露された新曲「生きているより楽しそう」、理芽さんを語るうえで外せない「ピロウトーク」「甘美な無法」「十九月」を歌い上げステージを後にしました。

最後は2人が揃って登場。フューチャリング曲「inner maker」を披露して、理芽さん、te'resaさんによる2マンライブ「IMAGINARY WORLD」は幕を下ろしました。

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